Painter delMonaca
トユケ
Toyuke
2021年制作/728 × 1030 ミリ Produced in 2021 / 728 × 1030 mm
受大神(とようけのおおかみ)が坐す「真名井」(マナイ)という泉です。
でるもなか が描く異世界・夛果海原には、今も昔々の神々が存在します。
この異世界を旅する少年、岩村眞人が捜し求めた一柱の女神が豊受大神なのです。
豊受~トユケは 尾張(おわり)氏の祖先神ですが、天照大神の御霊である八咫鏡(やたのかがみ)が、崇神天皇(すじんてんのう)~垂仁天皇(すいにんてんのう)の御代に一時期、トユケの息ずく真名井に坐した事があるのです。
つまり、天照大神とトユケとには浅からぬ関係性が存在したという事になります。
後に八咫鏡は伊勢に行き、そこに鎮座して伊勢神宮となります。
雄略天皇の御代に、トユケも真名井から伊勢に向かい、外宮の神となります。
岩村眞人少年の母の家は、尾張氏の系譜にあります。
トユケこそは、少年の遠祖であると思われます。
トユケの坐す真名井には「天羽衣」~あまのはごろも伝説が有り、その存在性からトユケは天女と同一性が有ると考えられています。
また、天女であり、天の羽衣を身に付ける事により天に帰って行くと云われているので、この女神こそは「かぐや姫」のモデル…「竹取物語」の源泉である事は間違いのないところでしょう。
そして岩村少年は、もう一柱の女神…もう一人の「かぐや姫」と出逢うために、更に異世界・夛果海原を旅するのです。
It is a spring called "Manai" where Toyouke no Okami sits.
DelMonaca draws a different world,Taka-Amahara where the gods of long ago still exist.
Toyouke Okami is the goddess that Masato Iwamura, a boy who travels to another world, seeks.
Toyouke ~ Toyuke is the ancestor god of the Owari clan.
Yata no Kagami, the spirit of Amaterasu Omikami, once sat in Manai where Toyuke breathes.
In other words, Amaterasu Omikami and Toyuke had a deep relationship.
Later, Yata no Kagami went to Ise and enshrined there to become Ise Jingu.
During the reign of Yuryaku Tenno, Toyuke also traveled from Manai to Ise and became the god of the ~Outer Shrine~Geku~ of Ise Jingu.
Masato Iwamura's mother's house is in the lineage of the Owari clan.
Toyuke is believed to be the boy's distant ancestor.
(C) 2023 delMonaca,studio puanpowan